30分前にアラームセットしてなかったっけ?
だからずっと鳴ってたよ
アラームを鳴らしていても起きれないのに、アラームなしで狙った時刻に起きるなんてあり得ないと思われているかもしれません。
実は、睡眠を理解し生活を見直せば、誰でもアラームなしで起きたい時刻に起きられるようになります。
睡眠の周期は体内時計と密接に関わっており、リズムを整えることで眠りをコントロールすることが可能なのです。
この記事では、睡眠の周期を整え快適な朝を迎えるためのヒントをお伝えします。
あなたもアラームのセット時刻にスムーズに起きられる朝、さらにはアラームなしでも目覚められる朝をゲットしましょう!
目次
現代人の朝は不快から始まる
昔の人々の朝は太陽
突然ですが、目覚まし時計が登場する以前、昔の人々はどのようにして起きていたか知っていますか?
誰か早く目覚めた人が家族を起こす??
鶏のコケコッコー??
これらもあるかもしれません。
しかし、それらはちょっと不安定に思えます。
もっと毎日安定したもの。
そう、ずばり太陽が昔の人々にとっては目覚まし時計だったのです。
日の出と共に目に差し込んでくる朝日の光で起きていました。
そして電気のない頃であれば、日が沈めば眠りについていました。
つまり太陽は目覚まし時計としての役割はもちろん、人々の生活の中心となっていたのですね。
アラームは不快音
昔の人々は太陽の「光」で起きていましたが、一方で現代の人々は目覚まし時計の「音」で目覚める人が多いかと思います。
両者の多いな違い、何だか気が付きますか?
日が昇るにつれてだんだんと明るくなってくることで目覚める朝に対して、セットした時刻に急に鳴り出すアラーム音は睡眠を強制的に中断させます。
すなわち現代の人々は、目覚まし時計の音で起きているのではなく、目覚まし時計の音に起こされているのです。
アラーム音と言えば「ジリリリ…」や「ピピピピ…」といったイメージがあるかと思います。
このような音は人間にとって不快に感じる音であり、気持ちよく寝ていた状態を破壊してしまいます。
車のクラクションやテレビの緊急速報、火災報知機などの音を思い出してみてください。
あのドキッという感じで睡眠が妨げられていると思うと、ぞっとしませんか?
不快な朝は不快な一日の原因
太陽は昔から人々の生活に密接に関わってきました。
太陽は神聖なもので、輝きやエネルギーを連想させます。
朝日の光を浴びることで脳がシャキッと目覚め、やる気がみなぎり、活動モードへの切り替えがきちんと行われます。
人はこれまで、こうして一日をアクティブに過ごしてきました。
しかし、このような生活は目覚まし時計のアラーム音により破壊されてしまいました。
アラーム音は人を起こすための警告音であり、日常生活に馴染んだものではありません。
つまり眠りを妨げて起こす目覚まし時計のアラーム音では、自然な目覚めを得ることができません。
それどころか、一日のスタートであり一番フレッシュなタイミングである朝を目覚まし時計のアラーム音で起きてしまうことで、朝は不快なものになってしまいます。
さらには、目覚めが悪いと活動モードへの切り替えも上手にできません。
それは睡眠モードを引きずったまま1日を過ごすことを意味し、思考力や判断力などにも悪影響を及ぼしてしまいます。
アラーム音は不快な朝の原因であり、不快な朝は不快な1日の原因なのです。
それでは快適な朝、快適な1日を送るためにはどうすれば良いのでしょうか?
睡眠には周期がある
睡眠周期と起床の関係
睡眠には周期があることをご存知ですか?
一言で睡眠と言っても、眠っている間には脳の休息や身体の休息など様々なことが行われています。
それらは周期的に行われており、レム睡眠やノンレム睡眠と呼ばれている状態があることをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
実は寝起きが悪かったり、もう少し寝かせてと感じるのは、この周期の微妙なところで睡眠を中断させてしまうことにあります。
逆に休息がしっかり取れ起床の準備が整ったタイミングで目覚めることで、自然に目が開き気持ちの良い朝が迎えられます。
つまり睡眠の周期を理解し、適切なタイミングで起きることで、目覚めの質が変わり、その日の充実度が大きく変わるのです。
あなたに最適な睡眠時間とは?
それでは仮にアラームを鳴らすとして、どのタイミングで鳴らせば最も不快感を感じずにすっきりと目覚められるのでしょうか?
残念ですが、個人差があるため、このタイミングで起きれば最適だという時間は分かりません。
しかし、睡眠の周期は約90分で、このタイミングで眠りが浅くなり快適に目覚めやすくなると言われています。
つまり90分の倍数の睡眠時間になるように目覚まし時計のアラームをセットすることで、気持ちの良い朝を迎えられる確率が高まります。
また、睡眠と寿命の関係を調べたある統計によると、7時間~8時間くらいの睡眠時間の人が最も長生きをするそうです。
睡眠不足は想像がつきますが、眠り過ぎも寿命を縮めてしまう原因になるのですね。
ということは7時間30分の睡眠時間が、90分の倍数であり、長生きできる可能性が高い睡眠時間であることになります。
まずはこの睡眠時間の生活を続けてみましょう。
同じ生活を続けていると、今日はよく眠れた、今日はあまり眠れなかったなど、敏感に分かるようになってくると思います。
その身体からの情報をもとに睡眠時間を少しずつ変化させながら、最も気持ちよく眠れる睡眠時間を見つけましょう。
きっとそれがあなたにとっての最適な睡眠時間です。
自然な目覚めを獲得するために
アラームを鳴らさない生活
あなたに最適な睡眠時間は見つかりましたか?
アラームでスムーズに起きられるようになったら、次はアラームなしでも目覚められる朝を目指しましょう。
そのためには、この後説明する体内時計を整えるということが重要になります。
目覚まし時計のアラームを鳴らさないということは、体内時計だけが起床の唯一の頼りになります。
もちろんアラームをセットするとしても、体内時計を基準に目覚めの準備を行い、アラームは答え合わせとして起床できる身体のリズムづくりが大切です。
安定してアラームで起きれている方の中には、アラームの鳴る直前に「そろそろ起きる時間かな?」と目覚めてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
これはとてもいい経験です。
既に身体には睡眠のリズムが染みつきつつある証拠です。
体内時計を整える
アラームを鳴らすか否かに関わらず、睡眠を充実させるためには体内時計を整えることが欠かせません。
体内時計は、毎日安定した生活習慣を送ることで自然と安定してきます。
就寝時刻・起床時刻や1日3食の食事の時間がバラバラではありませんか?
まずはこれらの時間帯を一定にしましょう。
起床時刻を安定させる目的で目覚まし時計を使用しても構いません。
生活習慣を安定させていることで、身体がそろそろこの時間だなと無意識の中で分かるようになってきます。
それこそが身体に生活リズムが染みついた状態であり、目覚まし時計のアラームを鳴らさなくても起きられる秘密なのです。
心配ならアラームも鳴らした方が良い
目覚まし時計なしで起きれそうに感じたり、実際に1度起きれたとしても、急にアラームを鳴らさない生活に変えるのは不安だと思います。
そのような場合は、アラームを必要とせずに起床が安定するまでの間、予備として少し時間を遅らせてアラームをセットしておいても構いません。
心配や不安を眠りに持ち込むことはよくありません。
それらは睡眠の質を低下させる原因になります。
いつ襲われるか分からない状況で寝ている自然界の動物たちを想像してみてください。
その動物たちのように不安を抱えたままの状況で深い眠りが得られるわけがありません。
熟睡し、アラームなしでも目覚められるようになるためには、安心できる環境が必要不可欠なことは想像できると思います。
まとめ
不規則な生活をしていては、睡眠は安定せず、アラームをガンガン鳴らしてもなかなか起きられません。
睡眠の質は毎日の生活リズムに大きく左右されます。
安定した生活習慣を続けていることで、だんだんと睡眠のリズムが整ってくるのです。
快適な気持ちの良い朝を迎えるためには、数日で諦めず、規則正しい生活を続けることが一番大切です。