重要性を知る

6時間眠っても睡眠不足かも!あなたに必要な睡眠時間の調べ方

女の子
女の子
5時間の睡眠よりも4時間の睡眠の方がすっきりとおきられるんだけど、これってなぜなの?
みきや
みきや
4時間ですっきりと起きられてるのはただの錯覚だよ
4時間じゃ身体は睡眠不足で悲鳴をあげているよ

夜更かししてしまったけど、少ない睡眠時間でもすっきり眠れたなんて経験ありませんか?

実はこれ危険な状態です。

なんだか睡眠時間の割には元気で今日一日普通に過ごせそうな感じがしているかもしれませんが、本当は昨日の疲れを引きずったままです。

元気になったのに錯覚しているとはどういうことなのか、それではどれだけ寝ればよいのか。

この疑問を解決します。

良い睡眠には時間と質の両方が欠かせません。

この記事ではその中で時間に焦点を当ててみます。

睡眠中の身体の働きを知れば、一定の睡眠時間が必要な理由も理解できるはずです。

日本人は睡眠不足!

10人に○人が睡眠不足です

さっそくですが、日本人の10人に何人が睡眠不足と言われているか、ご存知ですか?

実は、10人に4人もの人が睡眠不足なのです。

現代では、半数近い人たちが何らかの形で睡眠に問題を抱えています。

大学や職場で回りの人たちを見渡してみてください。

このうちの10人に4人と考えると、その多さに驚くのではないでしょうか?

これだけ睡眠不足の人が増えているのには、理由があります。

テレビでも度々話題となっているブラック企業の存在もその1つです。

給料が支払われない残業が、実質的な時給を大きく下げています。

さらにその残業は上下関係で押し付けられているため、なかなか退社を言い出すこともできません。

残業が長引いた結果、睡眠にしわ寄せが行き、睡眠時間が減少してしまいます。

睡眠不足は次の日のパフォーマンス・仕事の効率を低下させ、また残業が増えるという悪循環が続きます。

逆に睡眠をしっかりと取ることができれば、仕事の効率が上がることで残業が減り、好循環の日々が期待できます。

あなたも身を粉にして会社に好き放題に使われてしまってはいませんか?

そんな人生からは、睡眠を見直すことでさよならしましょう。

移動中に眠る日本人

電車やバスで通勤・通学している方も多いかと思います。

ところであなたはそのような移動時間に仮眠を取ったり寝落ちしてしまったりした経験はありませんか?

もしかしたらそのまま降りる駅やバス停を寝過ごしてしまったという方もいらっしゃるかもしれませんね。

ちなみにこれを書いているみきやもバスで寝過ごしたことがあります。

しかも終点までついてもまだ起きずに、気づいたときにはそのバスが別の系統のバスとして新たに走り出していました。

始発のバス停から乗ってきた人たちにとっては、眠っている人が既に座席に座っていることに驚かれていたかもしれません。

話がそれてしまいましたが、電車やバスの車内ではスマホを見ているのではない人のほとんどが眠っていると言ってもよいくらい、寝ている人が多いと思います。

これはれっきとした日本人の睡眠不足の表れと言えるのではありませんか?

もちろんこれが正しい方法で取っている昼寝であれば何もいうことはありません。

正しい昼寝に一定の効果があることは証明されています。

しかし多くの人の仮眠は夜の帰宅時の電車やバスの中ではないでしょうか?

この時間帯に仮眠を取ってしまうと、家について本当に眠るときの睡眠に悪影響を与えます。

微妙に眠ってしまったせいで、なかなか眠りにつけなくなってしまいます。

そうして就寝時刻が遅くなると、起床時刻も遅くなり、生活が夜型方向に傾いてしまいますね。

もしいつも通り起きたとしても、今度は睡眠時間が不足して、また日中の眠気の原因になります。

つまり移動中の仮眠は良くないのですが、そもそも眠気が襲うということは睡眠不足であるという身体からの合図です。

今すぐ生活を見直し改善する必要があります。

睡眠不足は蓄積します

また日本には、自覚無きかくれ不眠のような方が一定数いらっしゃいます。

すっきり寝た気になっているけれど、睡眠の質が悪い状態です。

眠気は取れて目覚めも良いのですが、身体の疲れは取れていないのです。

この原因は睡眠不足が少しずつ少しずつ蓄積していることにあります。

目に見えて、身体に感じて睡眠に問題が表れないため、なかなか気づくことができません。

しかし塵も積もれば山となると言われるような具合に、日々体への負担が大きくなっていきます。

それはちょっとしたことが原因かもしれません。

就寝時刻が今までよりも30分だけ遅くなり、睡眠時間がそれだけ減少した。

最近ちょっとしたストレスが積み重なっていて、睡眠の質が落ちている。

睡眠不足の蓄積で一番怖いことが、気づいたときにはかなり深刻な状態になっているかもしれないということです。

もしかしたら自分もかくれ睡眠不足なのかもしれないと疑って、この後お伝えする方法で自分に最適な睡眠時間を確認してみてください。

最適な睡眠時間は人によって違う!

極端に少ない睡眠時間はあり得ない

ところで、3時間ほど寝ればスッキリ、日中に眠気が襲うこともなく、普通に生活が送れるという方がときどきおられます。

一般にショートスリーパーと呼ばれている人たちですね。

しかしこのようなことは基本的にはあり得ません。

実際にいたとしても、ごく一部の特別な人たちだけです。

先ほどの話と重複しますが、そのような人たちのたいていは、眠気が取れてすっきり目覚めたことで身体が回復したと勘違いしているだけです。

しかし本当は、睡眠時間が足りないために身体の疲れは残ったままの状態であると思われます。

しかもこの疲れはある程度蓄積するまで表に現れず、自覚されません

なので自分もショートスリーパーかもしれない、ショートスリーパーになれるかもしれないと考えるのはとても危険です。

またレム睡眠・ノンレム睡眠といった睡眠周期から考えてみても、極端に少ない睡眠時間はあり得ないと言えます。

理由を簡単に説明すると、人間は睡眠中、浅い睡眠であるノンレム睡眠と深い睡眠であるレム睡眠を繰り返しています。

この周期は約90分ごとだと言われています。

ちなみに深い眠りが良くて浅い眠りが悪いわけではありません。

それぞれの眠りに、脳を休めて記憶や情報の整理をしたり、身体を休めたりと役割があります。

すなわち睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の両方が欠かせません

しかし睡眠時間が極端に少ないと、どうなるでしょうか?

レム睡眠とノンレム睡眠の周期が1度か2度程度しか繰り返されないことになります。

そのうえこの周期は、睡眠前半ではノンレム睡眠の時間が長く、睡眠後半になるにつれてレム睡眠の時間が長くなっていくことが分かっています。

つまり睡眠時間が極端に少ないと、この前半部分のみを過ごして起きることになります。

ということは主にレム睡眠にとって得られる身体の休息が十分に得られません。

一方でノンレム睡眠の時間はしっかりと取れたので、脳は回復し起床直後から頭の回転も良く、すっきり熟睡できたと勘違いしてしまうのです。

目安は7~8時間

人によって誤差があるとはいえ、多くの人には7~8時間ほどの睡眠時間が必要になると過去の研究から分かっています。

もちろん多少の個人差はあります。

さらに同じ人でも、人生の中で生活環境の変化によって睡眠時間は変化していきます。

例えば大学生は人生の中で最も睡眠時間の少なくなりやすく、しかも時間帯も遅くなりやすい時期です。

逆にお年寄りの方には早寝早起きの方が多いですね。

これらは自身や周囲の環境の変化がもたらしているものなので、悪いものではありません。

人生の中で柔軟に対応していくことが大切です。

それでは現在のあなたに必要な睡眠時間はどれほどなのでしょうか?

あなたに必要な睡眠時間の調べ方

1.目覚まし時計をセットせずに、自然に目覚めるまで眠る

まず初めに行うことは、目覚まし時計をセットせずに、自然に目が覚めるまで寝てみることです。

もちろん次の日が休日であるなど、時間に余裕のある時に実行してみてください。

もしもいつもよりも長い時間眠っていた場合、あなたは慢性的な睡眠不足に陥っていた可能性があります。

ただし注意していただきたいのは、この自然に目覚めた時の睡眠時間が、あなたに必要な睡眠時間であるとは限りません。

というのも、これまで蓄積していた分の睡眠不足を追加で補って余分に寝ていると考えられるからです。

そこで本当に必要な睡眠時間を知るために、次の段階へと進んでいきます。

2.数日間続けて睡眠時間が安定してくるのを確認する

それは何かというと、この目覚まし時計をセットせずに起きる生活を数日間続けてみましょう。

そうすると不足していた睡眠時間を取り戻し終わり、やがて一定の睡眠時間に落ち着いてくるはずです。

それが現在のあなたに最適な睡眠時間だと言えます。

自身に必要な睡眠時間が分かったら、それだけの睡眠時間が確保できるように起床時間と就寝時間を設定した生活を続けることで睡眠が良いものになっていきます。

そんなに休日なんて続かないから、実験期間中の寝坊が心配?

でもこれを聞いて、そんな数日間続けて実験できるほど朝に余裕のある日なんて続かないと思われた方も多いかもしれません。

もちろんゴールデンウィークのような連休で実験できれば一番良いですが、そう上手くタイミングが合うことも少ないと思います。

そんな場合はこのようにしてみてください。

睡眠時間が一番長くなるのは、1日目のはずです。

それは最も睡眠不足が蓄積しているタイミングだからですね。

ということは、基本的に2日目以降の睡眠時間は前日までよりも多くなることはないはずです。

そう考えると、前日の睡眠時間と同じ分だけの睡眠時間を確保できていれば過度に心配しなくても大丈夫なのではないでしょうか?

心配ならば前日の睡眠時間と同じ時間だけの睡眠を取れる時刻に目覚まし時計をセットしておけば、次の日寝坊してしまう心配もなく実験が続行できますね。

まとめ

短い睡眠時間で最高のパフォーマンスを発揮する秘密の方法のようなものには興味を惹かれてしまいそうですが、落ち着いて考え直してみてください。

これまで昔の人々は睡眠時間をしっかりと確保していました。

それだけの睡眠時間を取ることが当たり前だったからです。

そもそも睡眠時間を減らすことを考え始めたのは、インターネットや24時間営業のコンビニが登場したごく最近のことです。

ホルモンの面から考えてみても、人間には一定の睡眠時間が必要不可欠です。

睡眠時間を削ってタスクに追われるのではなく、人生の3分の1を占めている睡眠という時間を大切にすることが結果的には人生にプラスをもたらすのではないでしょうか?