今起きたの?
だって着替えるの面倒じゃん?
外出の予定がない日くらい、1日中パジャマのまま過ごしていたいという方も多いのではないでしょうか?
でもそれはNGです。
なぜなら、パジャマは睡眠時に着るべき服だからです。
- 部屋着に着替えて活動モード
- パジャマに着替えて睡眠モード
服を上手に着分けることで、休日も上手に過ごせるようになります。
目次
休日パジャマのまま過ごしてはいけない理由
だらだら過ごしてしまう原因に
もちろん休日ですから、字の通り「休む日」として1日を過ごすことは構いません。
でもだらだらと過ごした結果、余計に疲れたことはありませんか?
それはパジャマのままでいたからかもしれません。
人間は不思議なもので、食べ物を見ているだけでお腹が空いてきたり唾液の量が増えたりします。
それと同じように、パジャマを着ていると「寝るの?」と脳は勘違いをしてしまいます。
すると実際は起きているにもかかわらず、身体は活動モードにするべきなのか睡眠モードにするべきなのか、混乱を起こしてしまいます。
それでは「ベッドの上でスマホ」のようなだらだら生活になってしまっても仕方ありません。
生活リズムが乱れる
「ベッドの上でスマホ」の1日にむしろ満足している人もいるかもしれません。
それも人生の楽しみ方の1つですから、そのような日があること自体には何も問題はありません。
ですが、1つだけ忘れてはならないことがあります。
それは、生活リズムを乱してはならないということです。
月曜日の朝が辛い。
誰でも1度は経験があるのではないでしょうか?
この原因は、休日の間に生活リズムが乱れてしまったことにあります。
パジャマのままで生活をしていると、脳はパジャマが活動時の服なのか睡眠時の服なのか分からなくなります。
すると夜になっても睡眠モードへの切り替えが適切に行えず、夜更かしをしやすくなってしまいます。
そのツケが回ってくるのは月曜日の朝です。
逆に部屋着で布団の中に入りますか?
食事をしたり、部屋の掃除をしたりする中で、服にも汚れが付くことがあります。
明らかに汚してはいなくても、1日の生活で埃などが全く付いていないとは言えませんよね。
気づかぬうちに臭いも染みこんでいるかもしれません。
さすがに1日中パジャマの方でも、入浴後には別のパジャマに着替えるかと思います。
なので汚れを布団に持ち込むことは無いかもしれません。
ですが、このような部屋着で布団に入ることには違和感を感じますよね。
それでは、なぜ逆はおかしいと思わないのでしょうか?
慣れてしまって違和感を感じないのかもしれませんが、パジャマのままでの生活も周囲から見たら同じように違和感のある行動ですよ。
日常生活への影響も
人に会えない
パジャマのまま過ごしていて、急な宅急便や来客に驚いたことはありませんか?
午前中ならまだしも、午後になってもパジャマでいたら「病気なの?」という目で見られてしまうかもしれません。
また地震や火事などの災害はいつ起こるか分かりません。
東日本大震災が発生したのは、午後2時46分でした。
その時間帯にパジャマで飛び出すなんて、恥ずかしくありませんか?
寝汗を身にまとう?
夏場に限らず、人は一晩でコップ1杯分の汗をかくと言われています。
布団にはそれだけの汗が染み込んでいますから、定期的なお手入れが欠かせません。
放置していると、カビやダニが発生するリスクも高まります。
もちろん布団以上に肌に近いパジャマに、寝汗が染み込んでいないわけがありません。
まさか布団のカビを恐れていながら、同じように寝汗の染み込んだパジャマを1日中着ているのですか?
外出が億劫になる
パジャマのままでの生活が習慣化していると、着替えをすること自体が面倒になってきます。
すると、着替えを理由に外出をすることが億劫になってきてしまいます。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛を経験した方ならば、外出の重要性をよく理解していることでしょう。
- 外の空気を吸う
- 身体を動かす
- 広い空間を感じる
パジャマと部屋着を分けていれば、日によってパジャマから部屋着に着替えるか、正装に着替えるか、はたまたおしゃれ着に着替えるか。
これだけの違いとなります。
着替える日と着替えない日が存在するから、着替えが面倒になってしまうのです。
午後の昼寝が長引く
パジャマは寝るときの服装ですから、きっと昼寝も快適にできることでしょう。
ですが、それが裏目に出てしまいます。
いくら良いと言われている昼寝でも、だらだらと長引くと夜の睡眠に悪影響を及ぼします。
具体的には、夕方に寝てしまうと夜に眠たくならず、夜更かしをしてしまう原因になりかねません。
スペインにはシエスタ文化があるように、昼寝をすること自体は良いことです。
午後を充実させるための正しい休息・正しい昼寝を心がけましょう。
服には切り替えの意味合いもある
場面に合わせて服を着替える
突然ですが、学校へはどのような服装で行きますか?
多くはその学校指定の制服ですよね。
仕事場へはどのような服装で行きますか?
スーツや作業着など、仕事に適した服装ですよね。
これらの服装は正装と呼ばれており、フォーマルな場面で着られます。
逆にどこかへお出かけに行ったり遊びに行ったりするときには、私服と呼ばれるカジュアルな服を着ます。
このように日本人は、場面に合わせて正装と私服をきちっと分けて着る習慣があります。
それらと同じように、就寝時にはパジャマが着られます。
これらの習慣はなぜ?
このような着替えの習慣はなぜ生まれたのでしょうか?
その理由の1つは、服で気を引き締めるということにあります。
制服やスーツを着て、今日もこれから一日頑張るぞと気合を入れるのです。
逆に仕事を終え帰宅してきたらネクタイを緩め部屋着に着替えるのも、気を緩めるという切り替えにあたります。
もちろんそれぞれの作業に適した服装を着るという意味合いもあります。
しかしそれだけではなく、服は「精神・気」の面でのON/OFFに対しても大きな意味合いを持っているのです。
学校の先生もよく「服装の乱れは心の乱れ」なんて言っていますよね。
日本人はTPOを重要視する民族
日本人は服だけにとどまらず、「切り替え」を特に重視している民族です。
ここでは2つの例を挙げましょう。
1つ目は「空間を分ける」ことについてです。
普段、家の中では足元はどうなっているでしょうか?
室内用のスリッパを履いている、または何も履いていない状態だと思います。
まさか土足のまま過ごすことはありませんよね。
これこそが日本人の特徴的な部分です。
外国では土足のまま室内で生活する国も多くあります。
一方で日本人の場合は、玄関で靴を脱ぐことでそこから先の空間を分離させているのです。
またトイレにトイレ用のスリッパがあるのも特徴的ですね。
室内用のスリッパとは異なるスリッパを使い、履き替えることによって空間を分けているのです。
2つ目は「作法に忠実である」ことについてです。
日本人は外国人に比べて、礼儀や作法に忠実であると言われています。
例えば身近なところでは、授業の前後には必ず挨拶を行いませんでしたか?
当たり前だと思っていたかもしれませんが、外国では定刻になるとそのまま授業を始めたり終えたりします。
- 部屋に入る前からすべての行動に細心の注意を払う面接試験
- 「丁寧な言い方」を超えて「敬語」という枠がある日本語
- 精神を集中させる武道
これらを考えみても、日本人の国民性が感じられますね。
まとめ
パジャマのまま休日を過ごすメリットとして、着替えの手間が省けることを挙げる方がいらっしゃるかもしれません。
確かにパジャマのままでも、一見支障なく生活は送れるように感じます。
ですが、パジャマのままで過ごすことには、生活リズムが乱れてしまうことや、切り替えが上手くできないことなどのリスクがあります。
起床後1分あれば着替えは可能です。
部屋着ならば、何パターンか決めておけば、着る服に悩むこともありません。
1分を面倒臭がってパジャマのままだらだらと過ごしてしまう方が、結局は時間を無駄にしてしまっているのではないでしょうか?
物を切るときハサミとカッターを使い分けるように、服も適切に使い分けることが大切です。