今夜は徹夜だな…。
あなたもテスト勉強の一夜漬けが当たり前になっていませんか?
良くないと分かっていても、ついやっちゃいますよね。
言い訳をして勉強を先延ばししているうちに気づいたらもう明日。
でも過去に一夜漬けで運よく乗り越えれちゃったことも。
もしかしたら一夜漬けを完璧な悪者にしてしまうのはちょっと違うのかもしれません。
なぜなら、単位をもらえたらいいだけの科目に対して最小限の勉強時間のみを割くことは、見方を変えればとても効率的なこととも取れますよね。
さらにその分の空いた時間を自分の専門とする分野の勉強に費やせば一石二鳥です。
一夜漬けを考えている方、一夜漬けは良くないと思いいつつもやめられない方、ぜひ参考にしてみてください。
一夜漬けは悪いというサイトが多いですが、この記事ではあえて両側面から考察していきます。
一夜漬けの有効な活用方法が分かるかもしれませんよ?
目次
実はこんなメリットも!
高い集中力を維持できる
人間追いつめられると能力以上の力を発揮することがあります。
火事場の馬鹿力ってやつですね。
自分自身でも勉強しながらめちゃくちゃ集中していると感じるときってありますよね。
ゲームでも制限時間が近づくと残りの1分1秒で何かできないか、と限界まで粘るはずです。
それと同じことが勉強でも起きているのです。
もちろん一定量の勉強時間は大切です。
しかし、そこに効率「0」を掛けてしまっては意味がありません。
焦って集中できる夜中に効率的に勉強することも一つの手ではないでしょうか?
静かな環境で勉強できる
夜は周囲の人々も寝静まっており、物音や声が基本的にありません。
道路を走る車の数も減少します。
ですから日中は家族や周囲がうるさく、気が散ってしまって勉強ができないという方に夜の勉強はおすすめです。
またとなりの部屋で家族が寝ていると、逆にうるさくできません。
そのことから仮に誘惑が襲ってきそうになっても、勉強以外のことに手を出さずに済むことも考えられます。
単位を取るだけが目的ならば効率的!
一夜漬けとは前日の夜中から当日の明け方にかけての限られた時間で一気に頭に叩き込むことです。
そのため、数学や英語のような日々の積み重ねが必要でない場合、今回の内容がその場限りで次のテストに繋がらない場合、などには一夜漬けは効果を発揮します。
数時間後に丸暗記したものを書き出せればよいわけですから、最小限の労力で最大限のリターンを得られる最適な方法です。
逆に今回のテストの内容が今後に繋がる場合には一夜漬けはおすすめできません。
なぜなら内容の丸暗記ではなく理解を前提に授業が進むからです。
教師側から見れば、丸暗記でテストの点数が高いと、ちゃんと理解できていると勘違いしてしまいます。
すると授業内容についていくことができなくなり、最終的には単位を落としてしまうことになります。
例えばシンプルな足し算や掛け算ができないのに、ひっ算や連立方程式ができるはずもありませんよね。
このように考えると、現時点までの内容を理解して今後の応用的な内容に繋げていくことの重要性を理解していただけることでしょう。
やはりデメリットは大きいです
自分の為にならない
同じことを繰り返すようですが、勉強において本質を理解することは大切です。
ちゃんと理解をしている人と、パターンを覚えてきただけの人の差に気づき始めた方も多いのではないでしょうか?
一夜漬けでは理解を目的とした勉強はできません。
大学センター入試の改革にも表れているように、今後は創造的な人材が重宝されます。
知識を詰め込んだだけの人にこの先の居場所はありません。
これからはAIで済みますから。
なのでやはり、学部学科に関わらずその学校の学生は必ず単位を取らなければならない科目(共通教育科目などと呼ばれていることも多いようですね)の勉強や、専門科目の勉強に時間を割くために共通教育科目に充てる勉強時間を最小限にしたいときなど以外にはおすすめできません。
寝落ちしたら終わり
寝落ちには3種類のパターンあります。
1つ目は、落胆を目の前にしたやばさから異常な集中力を発揮できるとは言っても、そう長くは続かず、最終的には睡魔に負けて結局寝てしまう。
その結果、一夜漬けに失敗するというパターンです。
これを防ぐには一夜漬けに備えて夕方のうちに仮眠を取っておきましょう。
と言いたいところですが、その時間帯は他の科目のテスト勉強やバイトなど別のことで忙しいから睡眠時間を削って一夜漬けしているのだと突っ込まれてしまいそうです。
それに夕方に仮眠をとる余裕があるくらいならば、その夕方に勉強すればそもそも問題は解決してしまいます。
立って勉強する、声に出して音読する、何か食べて口を動かしながら勉強する(食生活としては最悪ですが)など寝てしまわない工夫を考えましょう。
2つ目は、一夜漬けの効率が良すぎた結果、明け方までに勉強を終えてしまった。
そこで喜んで余った時間を仮眠に充てた結果、次に目が覚めたらテストに寝坊していたというパターンです。
何の為に一夜漬けをしたのでしょうか?
残るのはさっき一生懸命詰め込んだ無駄な知識だけです。
いやっ、一夜漬けですから知識さえも残らないかもしれません。
3つ目は、テスト中に寝てしまうパターンです。
特に長い文章を読まなければならないテストだった場合など、テスト中に睡眠不足の限界が来てしまう可能性があります。
テスト中は、シーンとした空気の中鉛筆の単調な音だけが響いており、寝るには最適な環境が整っています。
しかも監督の先生や友達がテスト中に起こしてくれることはありません。
一夜漬けを行う際には、睡眠時間を削ったことによるこれらの睡魔の逆襲に注意しなければなりません。
生活習慣を乱すことはよくない
睡眠不足は次の日長めに寝れば解消されるものではありません。
睡眠は生活習慣と深く関連しています。
仮に週末に寝だめすることで1週間の合計睡眠時間が同じになったとしても、あなたの体内リズムは乱れてしまっています。
それは作業効率や生産性の低下につながっていることを理解しておきましょう。
明日を乗り切ることだけしか考えない生活ではなく、もう少し広い視点で先の未来まで見ることで、きっと自身のプラスになる発見があるはずです。
どうしても徹夜で勉強したい場合のアドバイス
これらのメリットとデメリットを踏まえたうえで、一夜漬けを実行するならば以下の点は守ることをおすすめします。
朝ご飯を抜かない
まず朝ごはんは必ず取ることです。
そもそも普段から朝ごはんを軽視している大学生は多いですが、エネルギーなしに本来の能力は発揮できません。
ガソリンが尽きた自動車が走れないのと同じです。
まして睡眠で身体を休めるはずの時間帯に勉強で頭を働かせ多くのエネルギーを消費した場合には、なおさら朝ごはんを抜いてはいけません。
簡単な食事でも良いので何か口にしましょう。
噛むことは脳を刺激し活性化させる面でも効果的です。
時間の無い場合には、最悪食パンを加えて学校へ走りましょう笑(みきやはそのような光景を現実で見たことはありませんが)
睡魔は解消してからテストに臨む
先ほど一夜漬けの終了後に仮眠を取った結果、ぐっすり眠ってしまうという危険性についてお話しました。
ですが、かといって全く寝ずにテストを受けることはおすすめしません。
短時間であっても時間があるならば寝るべきです。
たとえ短時間でも睡眠をとれば、身体はその時間を最大限に使い出来るだけ回復しようとしてくれます。
また勉強したことは睡眠中に定着するとよく言われています。
この時に関しては当てはまるか疑わしいですが、少しでも寝れば気持ち的にも楽になるのではないでしょうか?
さらにテスト中の睡魔も少しだけ抑えることができます。
テスト中に寝てしまうのはもちろんのことですが、睡魔と戦うだけで終わってしまっては一夜漬けの意味がありません。
最低限の思考能力を維持するためにも、いくら徹夜での勉強であっても一瞬の睡眠はとっておくべきです。
徹夜を習慣にしない
前半では徹夜のメリットもお話ししましたが、決して推奨できる勉強法ではありません。
徹夜で勉強する前に、もう1度徹夜以外の選択肢を考えてみましょう。
間違っても徹夜での勉強を当たり前のようにしてはいけません。
徹夜する場合にも、今回だけと肝に銘じて行いましょう。
「明日からやる」と同じくらい信用はありませんが(笑)
これができないから、1度徹夜で大失敗して痛い目を見てください。
その不利益を体感して学ぶことで、もう徹夜はこりごりだと感じるようになるはずです。
まとめ
一夜漬けには大きなリスクが伴います。
結果的に一夜漬けが上手くいった、役に立ったという経験のある方も多いかもしれませんが、それは偶然運が良かっただけです。
基本的に避けられるならば避けるべきです。
と言うよりも計画的に勉強していれば避けられたはずです。
共通教育科目のような、その場だけ乗り切れれば問題のないように思える科目でも、時間をかけて深く内容を理解したほうが良いことは言うまでもありません。
なぜ学校内の全ての学生が学ぶのかを考えてみましょう。
スキルや専門性の向上を目的とした専門科目と異なり、共通教育科目では生活や人生をより良くするために重要なことを多く学んでいます。
高校まででいうところの衣食住に繋がる家庭科や運動で健康的な生活を促す体育などの科目に近い役割ですね。
多額の授業料を支払っているわけですから、テストの点数や単位だけではなく、その学びを大切にしてくださいね。