でもそんなちょっとしたことで元気になりすぎるのも不思議だよね
数秒間目を閉じただけで集中力が回復し、作業のパフォーマンスが戻ったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
疲れた時に何気にやっている目を閉じるという行動ですが、なぜ寝てもいないのに回復できるのでしょうか?
それは目が生活の中で重要な位置づけにあることと関係しています。
スマホが浸透し目を酷使するようになった現代人にとってはなおさらです。
この記事では目を休めることの重要性についてお話しします。
隙間時間を上手に使い目を休め、効率的に作業を行いましょう。
きっと周りから優秀な人に見られること間違いなしですよ。
目次
数秒間目を閉じるだけでも脳は休まります
目はとても働き者
目は生活の中で重要な役割を担うものであり、人は情報の約9割を視覚から得ていると言われています。
スイカ割りなどで目隠しをすると周りの状況が把握できず不安になることからも、目はどれだけの情報を与えてくれていたのか気づくことができますよね。
目は眩しい空間でも暗闇の中でもものを見ることができます。
近いものにも遠いものにもピントを合わせることができます。
たとえバイクや遊園地のジェットコースターに乗り強風を受けていても頑張ってくれています。
さらには水の中でもものを見ることができます。
あらためて人間の目の適応力って素晴らしいなと感心させられますよね。
でももしかしたら目は頑張りすぎなのかもしれません。
特に現代人はスマホの使用を中心に目を酷使している傾向にあります。
実は数秒間目を閉じ視覚情報を遮るだけでも身体をリラックスさせることができます。
数秒間目を閉じることは誰にでも簡単にできることですが、そこにはたくさんのメリットがあります。
まずは目の筋肉や神経を休めることで、それらのパフォーマンスが取り戻され目が冴えます。
機械でも連続使用はパーツを劣化させ、寿命を縮める原因となることがありますが、人間の身体も同じです。
時々休ませてあげることでリセットしてあげましょう。
続いて脳が休まることで、集中力を取り戻すことができます。
脳は普段目から膨大な量の情報を受け取っていますが、目を閉じることでそれらの情報を受け取る必要が無くなるのです。
つまり目を休憩させることで、脳も同時に休憩させることができるのです。
さらには目とは直接関係のない部分にもプラスの影響を与えてくれることがあります。
というのも膨大な情報量を扱う目を処理する脳は、それだけのエネルギーを目に対して供給しています。
従って目を休めることで、脳はそのエネルギーを使う必要が無くなり休まることができます。
ですが一方で、余ったエネルギーを他の部分に分け与えることもできるようになるのです。
例えば夜就寝時刻になりベッドで目を閉じると、周囲の音に敏感になりませんか?
これは目に対して使っていたエネルギーが耳に分け与えられたからです。
目を休めることは誰でもいつでも簡単にできることですが、実はこんなにもいいこと尽くしだったのです。
目の病気の予防にも
先ほど現代人は目を酷使している、特にスマホの影響が大きいとお話ししました。
ディスプレイの見過ぎによって眼精疲労やドライアイなどの目の不調を訴える人が増えています。
テレビやPCが登場したのはここ数十年のことであり、人間の目はディスプレイを見ることに適応しているわけではありません。
ですから長時間のディスプレイの直視はこれらの病気のリスクを高めてしまいます。
一瞬でも構いませんから、ときどき目を閉じて身体を休ませてあげる時間を作ってみましょう。
たったこれだけでも負担は大きく変わります。
現代人にとって、目を閉じることは脳の休息だけではなく、眼精疲労やドライアイの防止にも役立つのです。
条件の揃う方はより良い仮眠をしよう
ここまでは目を閉じるだけ、すなわち何らかの作業中椅子に座ったままでも簡単にできるという点にフォーカスしてお話ししてきました。
リラックスできるBGMを流しながら机に伏せて目を休める。
もちろんこれだけでもその後のパフォーマンスは全く違うのですが、仮眠をとる余裕のある方は積極的に眠りましょう。
目を閉じているだけではなく実際に少し眠ることで、身体をより良い状態にリフレッシュしてあげることができます。
仮眠の目安は20分程度です。
仮眠を行うときの注意点は、寝すぎないことです。
というのも寝すぎは夜の睡眠に悪影響を及ぼすリスクがあります。
20分を超えて眠ってしまうと、本格的な睡眠モードに切り替わり、起床後もう少し寝ていたいと感じるようになってしまいます。
そういう意味ではあえて横にならないもの1つの選択肢かもしれません。
昼休憩で目を閉じよう
眠気を感じる前が大切
あなたは目を閉じて身体を休めるということを、どんな時にしていますか?
目の疲れを感じた時でしょうか?
もちろん間違ってはいませんが、実はそれでは遅いのです。
目の疲れや眠気を感じる前に予防的に目を閉じることが大切です。
具体的には昼休憩の時が良いのではないでしょうか?
昼食を食べ終え外もポカポカ、昼過ぎってよく睡魔が襲ってきませんか?
これは人間の生体リズム的には問題ないことなのですが、そうは言っても仕事や勉強に影響が出てしまってはいけません。
ですからその眠気を先取りして解消するのです。
午後のパフォーマンスアップ
今お話ししたように、昼休憩の時に目を休めておくことで、午後の仕事や勉強のパフォーマンスを向上させることができます。
集中力の低下はミスを引き起こす原因となります。
小さなミスならば影響は大きくないかもしれませんが、たった1つのミスをしただけで仕事をクビになるなんてことも無いとは言い切れません。
昼休憩のようなちょっとした時間で簡単にできることとして、目を閉じるほかにカフェインの摂取もおすすめです。
カフェインには、良く知られている眠気覚ましの効果以外にも、集中力や記憶力を向上させてくれる効果もあります。
カフェインの摂り過ぎは身体に毒ですが、上手に活用することで仕事や勉強の効率をさらに高めてくれますよ。
昼寝の重要性
「パワーナップ」という言葉をご存知ですか?
簡単に言えばここまでお話ししてきたような短い昼寝のことなのですが、NASAの研究で午後のパフォーマンス向上に大きな効果があることが分かったのです。
実際アメリカではGoogleやNIKEなどの大手企業もパワーナップを取り入れ始めています。
日本ではまだあまり耳にすることは無いかもしれませんが、例えば福岡市では2019年から寝具メーカーの西川と共同でパワーナップのプロジェクトを始めています。
また個人でも昼寝を重要視して生活の質を高めていらっしゃる方も増えてきましたね。
このようにパワーナップは日本でも徐々に浸透し始めています。
睡眠不足の方はもちろんですが、夜の睡眠時間が十分確保できている方にもパワーナップは効果があります。
そもそも睡魔の襲う原因は?
睡眠不足・睡眠の乱れ
日本人は世界的にみても睡眠不足で、睡眠不足を自覚している方が多いのも事実です。
そんな方こそ昼休憩の時間を上手く使い、睡魔を少しでも和らげる工夫をしましょう。
昼食を食べ終わったら、残りはスマホで時間つぶしをしていませんか?
SNSのチェックやゲームアプリで無駄に体力を消耗してしまうのは、健康にも午後の作業にもよくありません。
もちろん睡眠不足や睡眠の乱れの根本を改善する必要はありますが、仕事などの都合今すぐの実践が上難しい方もいらっしゃるかもしれません。
まずは簡単にできる昼休憩時の時間の使い方の改善から始めていきましょう。
興味がないことをしている
続いて睡魔の原因として挙げられるのが興味がないことをしているということです。
好きなことをしていると時間は一瞬で過ぎていきますよね。
一方であまり好きではない科目の授業や長時間の単純作業など、退屈して眠たくなった経験は誰にでも1度はあることでしょう。
その対象に興味を持つことができればこの問題に関しては1発で解決しますが、興味を持てないから困っていることが大半だと思います。
そんな時には定期的な身体のリフレッシュが有効です。
デスクワークであれば、立ち上がって身体を動かしたり外の空気を吸ったりして気分を切り替えますよね。
それらと合わせて目を閉じることも、立派な身体のリフレッシュ法として有効です。
ぜひ取り入れて日常生活の質を高めることに役立ててみてはいかがでしょうか?
14時ごろの睡魔は正常です
14時ごろに襲ってくる睡魔は、よく昼食を食べたからだと思われています。
確かに食事により血糖値が上がることは眠気の1つの要因ですが、そう考えると朝食後や夕食後に眠気が襲ってこないのはおかしいですよね。
本当の眠気の要因は、人間の生体リズムにあります。
規則正しい生活をしている方の場合、夜中の2時ごろはぐっすり眠っていると思いますが、実は眠気は24時間ごとにやってくるのではありません。
生体リズムが正常であれば12時間ごと、すなわち昼にも小さな眠気の波はやってきます。
ですから14時ごろの睡魔には問題はない、それどころか生体リズムが整っている証拠と言えるかもしれません。
でもたいていの方にとってこの時間帯は仕事や勉強などで忙しく、睡魔なんて相手にしている場合ではありませんよね。
ですから昼に先取りして休息しておく、これが大切なのです。
なお生体リズムが整っていれば100%現れるというわけではありませんから、健康的な生活をしているはずなのに眠たくならないと心配する必要はありません。
まとめ
目を閉じる、たったこれだけのことでも身体はリフレッシュできます。
特に昼寝(パワーナップ)は大手企業でも取り入れられており、午後のパフォーマンス向上に有効です。
記事の中では触れませんでしたが、目を閉じたり昼寝をしたりするときには目に入ってくる光を遮断することで効果をアップさせることができます。
スマホが目に強い刺激を与えるものであるように、光はリラックスを妨げてしまいます。
アイマスクを1つ常備しておくのも良いかもしれませんね。