この後一緒にレポート仕上げない??
夜中バイト入れてるんだ
大学生の皆さん、普段アルバイトはしていますか?
学生の代表的なバイトの1つと言えばコンビニですよね。
今では24時間営業が当たり前となり、もしかしたら夜間のシフトで働いている方もいらっしゃるかもしれません。
夜間は客も少なく仕事が楽なうえに時給が高いからとってもお得?
確かにそう感じるかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
みきやの考えはちょっと違います。
夜間は決して高時給でお得だとは思っていません。
それは睡眠時間を削って働くことになるからです。
睡眠時間を削ってお金をもらっているとはどういうことなのでしょうか?
結論から言うと、睡眠時間を削ると得られる給料以上のものを失ってしまいます。
この記事ではそのことについて詳しくお伝えします。
真相を理解すれば、人生の考え方が変わるかもしれません。
目次
なぜ夜間は時給が上がるのか
働きたい人が少ないから
需要と供給という言葉を知っていますか?
経済の授業で聞いたことがあるかもしれません。
リンゴを例に、簡単に説明します。
スーパーに並んでいるリンゴの値段は変動しており、いつも同じではありません。
それは需要量と供給量が変化しているからです。
需要量が変化するとは、リンゴが欲しいというお客さんが増えたり減ったりするということです。
多くのお客さんがリンゴを欲しがれば、リンゴの値段は上がります。
すると、それでもリンゴが欲しいという人だけが買うようになります。
そうしてリンゴの値段が上がり続けると、やがて誰も買わなくなってしまいますね。
需要量が減るとリンゴの値段は下がります。
「安いよお得だよ」ということですね。
一方供給量が変化するとは、豊作か凶作かということです。
豊作ならば安く売ることが出来ます。
200円で2個しか売れないよりも、150円にして3個売れた方が利益が高くなるからです。
逆に凶作ならば、貴重な1個1個をできるだけ高く売らなければ、商売が成り立ちません。
こうして例え同じ大きさで同じ味のリンゴでも、需要と供給の関係で値段は変化します。
それでは、この需要と供給の関係をバイトに当てはめてみましょう。
すると時給が低くなるのは、そのバイトを希望する人が多い時となります。
時給を下げても、それでもやりたい人がいれば、店側は当然下げますよね。
逆に時給が高くなるのは、そのバイトを希望する人が少ない時となります。
店側は、給料が高いことをアピールして働いてくれる人を探さなければなりません。
つまり夜間のバイトの時給が高いのは、夜間に働くことを希望する人が少なくなるからです。
1人1人が重要だから
夜間は募集するバイトの人数が減る傾向にあります。
例えば24時間営業のコンビニや牛丼店をイメージしてみると分かりやすいですが、夜間は客の数が減少します。
もちろん店内の清掃や翌日の準備など他の仕事もありますが、店員は少なくても店を回せますよね。
ですが、店員を減らせば減らすほど、1人1人が重要になってきます。
頻繁に休まれたり、やめられたり、ましてやバックレられては困ります。
できるだけ長く続けてもらうためにも、高時給は1つのポイントになります。
深夜手当で1.25倍
バイトに限らず、夜間の労働は賃金が最低でも25%UPします。
これは、法律で決められているからです。
具体的には、22時~翌5時までが夜間になります。
なぜそのような法律があるのでしょうか?
昼間と夜間で仕事内容が同じにもかかわらず、給料が変わるなんて逆におかしくはないのでしょうか?
例えば、24時間営業の代表、コンビニでのバイトを考えてみましょう。
先ほども例に挙げましたが、夜間は客が減少します。
確かに客が少ない分、店内の清掃や商品の陳列など、他の仕事は任されます。
ですが、それらに何か特別な能力や技術が必要なわけではありません。
どちらも、誰でもできる仕事です。
むしろ人によっては、接客よりも1人で作業をする方が気が楽だという場合もあるかもしれません。
にもかかわらず夜間になると時給が上がる、それも法律で定められているのはなぜなのでしょうか?
それにはもちろん理由があります。
1言で言えば、アップした時給と引き換えにしているものがあるからです。
犠牲にしているものがあると言った方が正しいかもしれません。
以下で解説していきます。
夜間のバイトがもたらす悪影響
勉強への影響
まずは身近に感じやすい日常生活における悪影響についてです。
それは何と言っても授業へ支障をきたすということでしょう。
大学生の本分は勉強ですよね。
誰しも受験勉強を頑張って手に入れた大学への入学許可。
これから充実した大学生活を送るぞと意気込んで入学したはずです。
それなのに、バイトのせいで勉強に悪影響が出てしまっていては本末転倒です。
夜間大学などを除くと、大学生の一般的な生活において、夜は本来は睡眠の時間帯になります。
にもかかわらずその睡眠時間を削って起きていると、睡眠不足で講義に集中できない原因となります。
ましてや講義中に眠ってしまうのは最悪のパターンです。
元気になって良かったなんてことはありません。
テスト前に焦って自力で勉強でもする気ですか?
無駄にした90分間は返ってきません。
また睡眠をしっかり取らないと、体調も崩しやすくなります。
気合でまだ行けると思っているかもしれませんが、身体は悲鳴を上げています。
1日見えないところで頑張ってくれている身体をちゃんと休めてあげないと、それは自身に返ってきます。
体調が優れず講義の内容が頭に入って来なかったり、そもそも講義を休んでしまったりすると、後でその分を取り戻さなければならなくなります。
大学では1つの講義が90分で、中学や高校までよりも専門的な内容が早い速さで進められるので、その場で理解していかないと大変です。
生活リズムへの影響
ここまで夜間のバイトの勉強への影響を話してきました。
もしかしたら、午前中や夕方にできた空きコマ・または休日などに寝だめをしておけば、講義にも影響が及ばず問題ないと考えた方もいらっしゃるかもしれません。
バイトで減った分の睡眠時間をどこかで確保し±0にすれば、本当に問題ないのでしょうか?
残念ですが、その考え方は間違っています。
なぜなら、睡眠の重要な役割である「生活リズム」を整えることが出来ないからです。
日常生活において最大のパフォーマンスを出すためには、睡眠と覚醒の周期を安定させることが大切です。
睡眠を食事に置き換えて考えてみるとよく分かります。
1日分の食事を朝にまとめて取ったり、平日食べれなかった分を休日にまとめて食べられますか?
また食べられたとして、それは本来の1日3食の食事を取った場合と同等になりますか?
あり得ませんよね。
ですが、睡眠になるとやってしまう方がいるのです。
生活リズムが乱れると、疲れが取れなかったりイライラしやすくなったりします。
そしてその生活リズムの乱れは、あなたの身体を少しずつ少しずつむしばんでいきます。
最終的には健康的な生活に支障をきたし、将来の人生に悪影響を与えます。
人生への影響
適切に睡眠が取られないことで日常生活における障害が積み重なると、気づいた頃には人生に大きな悪影響を与えています。
睡眠周期が守られず、生活サイクルに乱れが生じると、心身の両方に様々な病気を引き起こします。
一例として、体内の機能が正常に働かなくなるとともに、免疫力が低下します。
するとちょっとしたことで病気にかかりやすくなります。
また疲労感やストレスを感じやすくなり、またイライラを溜め込みすぎるとうつ病のリスクも高まります。
大きな病気にかかると治療費がかかるだけではなく、人生の自由な時間も奪われることになります。
そうは言われても元気な大学生には実感が湧かないかもしれませんね。
さきほどの睡眠不足による学業への影響が大きくなるとどうなると思いますか?
待っているのは5年目の大学生活、すなわち留年です。
1年分の時間とお金を無駄にするのはもちろんですが、留年は就職にも影響します。
これまで小学校から長い間勉強をしてきたかもしれませんが、それよりも人生の長い期間を占める仕事に影響すると考えると恐ろしいですね。
夜間のバイトから抜け出すために
夜間のバイトの危険性は理解していただけましたか?
ここからはそんな夜間のバイトから抜け出すための提案をしたいと思います。
夜しか時間がない?
まず夜しかバイトに充てられる時間がないから夜にバイトをしているという方。
本当に夜にしか時間を取ることが出来ないでしょうか?
もう一度1日の生活をよく思い返してみてください。
空きコマや休日など、スマホゲームで時間を潰してしまってはいませんか?
そのような時間を上手く見つけて積極的にバイトを入れると、今まで無駄にしていた時間を意味のあるものにすることが出来ます。
また、サークルに入っているから夜以外に時間は確保できない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方の場合は、どうすればよいのでしょうか?
はっきりと言いますが、本当に時間が取れない場合は、サークルとバイトのどちらかを諦める(もしくは削る)べきです。
バイトの時間が減っても、親からのサポートを受けてなんとかやっていける場合はサークルを優先すれば良いと思います。
しかし、絶対にバイトの時間を確保する必要があるのであれば、サークルは諦めてください。
言い方が悪いですが、サークルは所詮遊びです。
もちろんサークルに入ることで学べることもあります。
しかし、本当にそのサークルでなければ得られないもの、大学生の間に経験しておかなければならないものですか?
例えば「サークルが気分転換になり勉強もはかどる、その方がいい会社に就職できるからすべきだ」などと考えるのであれば、親を説得して金銭面の援助を受けることで解決してください。
その高時給は本当にメリット?
続いて高時給ということに惹かれて夜にバイトをしているという方。
たった数十円・数百円の違いで夜間のバイトを取るのは、夜間のバイトがもたらす悪影響を考えるとリスクが大きすぎます。
確かに大学生の間にもらえるお金は少なくなります。
ですが、勉強に専念して良い成績を取り、より良い職業に就くことが出来れば、生涯を通して得られるお金はそちら方が圧倒的に多くなります。
昼間のバイトで上手く生活をやりくりしている人も周りにたくさんいると思います。
実際、増えた給料はファッション代や交際費などに消えて行っていませんか?
大学生ですから、それらのお金が膨らみがちなのは分かりますが、目先のお金よりも将来の幸福を考えませんか?
それに夜間にバイトを頑張っても、不健康な生活が原因で体調を崩せば、稼いだお金は薬代に消えていってしまいます。
昼間のバイトで時給アップを狙う
そもそも時給重視であれば、他にも選択肢は考えられませんか?
パチンコ店で働くことには賛否両論があるかもしれませんが、例を挙げると塾は時給が高いバイトの代表ですよね。
あとは昇給のあるバイトを探すのも1つの手かもしれません。
夜間のバイトを続けていても良いことはありません。
悪影響が表に現れないうちに夜間のバイトから抜け出す工夫をすることをおすすめします。
まとめ
夜間のバイトは上がった給料以上に悪影響が大きく、失うものが多いことを理解していただけましたか?
昼間と比較して高い分の夜間の時給は店長やコンビニから出ているのではありません。
それは削った自身の睡眠時間から出ています。
さらに言えば犠牲にした自身の将来から得ています。
バイト以外にもレポートの作成やテスト勉強で睡眠時間を削ってしまってはいませんか?
これらには全く同様のことが言えます。
睡眠を大切にして充実した人生を送っていただけることを祈っています。