問題を感じたことなんて1度もないけど・・・
でも呼吸を見直すことで、人生をもっとハッピーにできるかもしれないんだ
呼吸は全ての人にとって必要不可欠で、一生を通して行い続けるものです。
つまり普段の呼吸の習慣があなた自身を形成すると言っても過言ではありません。
呼吸は無意識に行っているものですし、それを否定されても戸惑ってしまうかもしれません。
でも深い呼吸を覚えることで、より前向きに健康的に生活することができるようになります。
例えばデスクワークの途中で、気分転換に外に出て深呼吸をする。
これだけでも脳と身体の両方がリフレッシュされて、仕事の効率が上がりますよね。
この記事では、浅い呼吸の問題点に加えて、現代人特有の呼吸が浅くなってしまう原因も解説しています。
さらに最後には呼吸で人生をより良くするためのアドバイスを行っています。
たかが呼吸・されど呼吸。
深い呼吸が無意識に行えるようになれば、何もしなくても常に最高の状態を保つことができますよ。
目次
呼吸が浅いことの何が問題なの?
パフォーマンスが低下する
そもそも人は何のために呼吸を行っているのでしょうか?
簡単に言えば、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出するためですね。
体内に取り入れられた酸素、実はそのうちの25%が脳で消費されていると言われています。
例えば高い山に登ると意識がもうろうとしてくることがあります。
これは高度が上がることで空気が薄くなり、十分な量の酸素を脳へ届けることができなくなるからです。
ところで呼吸が浅いということは、それだけ体内に取り込めている酸素の量が少ないことを意味します。
普段の生活の中で酸素の不足を感じたり、山に登った時のように意識がもうろうとしてくることは無いと思います。
しかし、それは身体が少ない酸素でなんとかやりくりしてくれているだけかもしれません。
もし呼吸が浅いことで脳へ供給される酸素が不足すると、生活にどのような影響が出るのでしょうか?
恐らくは集中力の低下や眠気を感じるようになります。
どちらも仕事や勉強のパフォーマンスを低下させる原因となります。
先ほど深呼吸にはリフレッシュ効果があると言いました。
共感くださった方には申し訳ないのですが、共感できるということは普段酸素が足りていなかったという証拠かもしれません。
深い呼吸を習慣にすることで、ぜひ深呼吸後の気持ちの良い状態をずっと続けるようにしませんか?
疲れやすくなる
近年、ヨガや体幹トレーニングが健康に良いと広まっています。
興味を持たれた方や実践されたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。
これらに共通してカギとなっているのが呼吸です。
実はゆったりとした深い呼吸を行うことで、体幹を安定させることができます。
一方で浅い呼吸では体幹を支えることができず、身体が歪んでしまいます。
そして身体に歪みが生じると、どこか一部分に余計な負荷がかかります。
肩こりや腰痛を感じる方はいらっしゃいませんか?
もしかしたらその原因の1つに呼吸があるのかもしれません。
また身体に余計な負荷をかけた状態が慢性化することで、疲れやすい身体になってしまいます。
同じ1日を過ごしていても、呼吸だけの違いで消耗する体力に大きな差が生じるなんてもったいないですよね。
呼吸は若々しくいるための1つの秘訣なのかもしれません。
身体が不調を起こしやすくなる
ゆったりとした深い呼吸には、自律神経を整える働きもあります。
具体的には、副交感神経を優位にし、精神を落ち着かせてくれます。
例えば睡眠中の呼吸はゆったりしていますが、全力で走った後は息が上がり睡眠時とは真逆の精神状態となります。
このように考えると、呼吸と精神の繋がりをよく感じていただけるはずです。
ところで浅い呼吸をしていると、運動後のように精神が不安定な状態が続きます。
すると、仕事や勉強をしていても、イライラしてきたり焦りを感じやすくなったりします。
分かりやすく言えば、感情を上手に制御できなくなってしまうのです。
すると何をするにしてもやる気が出なくなったり、すぐに憂鬱になったりするリスクが高まります。
最悪の場合にはうつ病などの精神的な病気を発症してしまうかもしれません。
ちなみに、運動をして呼吸の速度が上がることにはもちろん問題はありませんよ。
速度が上がっても取り込む空気の量が増えているからです。
むしろ日常で多くの空気を取り込むことのできる身体作りにも繋がります。
呼吸の浅くなる主な原因
姿勢が悪い
猫背や巻き肩になっていませんか?
姿勢は呼吸に大きな影響を与えています。
というのも、姿勢が悪いと胸が圧迫され、呼吸がしづらくなってしまいます。
パソコンやスマホの普及により、現代人には姿勢の悪い人が増加しています。
一昔前には無かった便利なツールたちですが、このように体に害を与えうることもあります。
視界を広く、できるだけ良い姿勢で使うように心がけましょう。
また頬杖をつく癖のある人も要注意です。
机の前に座っていらっしゃる方は、実際に試してみていただけると違いにお気づきいただけると思います。
リラックスしている状態と比較して、頬杖をついていると明らかに吸える量が減少するはずです。
姿勢が悪いなと感じた時には、こまめに直すようにしましょう。
胸を開放すれば、新鮮な空気を多く取り込んであげることができますよ。
ストレスが溜まっている
先ほど浅い呼吸は精神面に影響を与えるとお話ししました。
実は呼吸と精神面には双方向の関係性があります。
不安や緊張・焦りを感じているとき、心臓がバクバクしてきませんか?
このとき呼吸は浅く速くなっています。
これが精神面での不安定さが呼吸に影響を与える1つの例です。
現代人はストレスを溜め込みやすい環境にいる方が多いと言われています。
仕事に追われる日々や人間関係の問題など、ストレスの種は身の回りにたくさん存在しています。
ストレスは精神を不安定にしますから、間接的に呼吸が浅くなる原因となってしまいます。
そして呼吸が浅くなると、精神状態はより不安定になっていきます。
つまり悪循環となるのです。
また最悪の場合にはうつ病の発症なども考えられます。
そもそも深い呼吸を知らない
ここまで浅い呼吸の問題点と原因についてお話ししてきました。
しかし呼吸が浅いと言われても、いまいちピンと来ていない方もいらっしゃるかもしれません。
呼吸は生まれてからずっと無意識の中でやり続けてきているものですから、着目したことが無いのも無理がありません。
せっかくの機会ですから、自分自身がどれだけの空気を吸えるのか、感じてみませんか?
まずは普段よりも時間をかけて限界まで息を吐いてみましょう。
だんだんと苦しくなってくると思いますが、限界まで吐き切ってください。
続いて身体の力を抜くことで、空気が体内にどばっと流れ込んできます。
今度はそのまま限界まで空気を取り込みましょう。
鼻と口の両方を使って、身体がパンパンになるまで吸いましょう。
苦しさを感じてからも、まだ吸えることに気づくはずです。
どうでしょうか?
普段の2倍以上の空気を吸い込んだのではないでしょうか?
これが最大限の深い呼吸です。
もちろん日常では苦しさを感じるほど限界まで吐いたり吸ったりする必要はありません。
今までの呼吸が実は浅かった、そしてもっと深い呼吸ができそうだという可能性を感じていただけたなら幸いです。
ちなみに深い呼吸を続けていると、先ほどのような苦しさをあまり感じずに大量の空気を吸うことができるようになります。
それは肺全体を柔軟に使うことができるようになるからです。
豊かな呼吸で豊かな人生を手に入れる
まずは深呼吸
深い呼吸を学んだところで、実際の生活に取り入れていきましょう。
まずは1日の中で、隙間時間を見つけて習慣的に深呼吸を行いましょう。
合わせて伸びも行い、身体をリラックスさせると良いですね。
ここで深呼吸を行うときに1つ注意していただきたいことがあります。
それは「吐く」ことに重点を置くということです。
実は「吸う」という動作は存在しません。
というのも、空気は体内の圧が周囲よりも低くなることで流れ込んで来ているにすぎません。
ですから、「吸う」ためには「吐く」という動作を必ず行う必要があります。
吐いた分だけ吸えるのです。
また深呼吸を行う際には、イメージを大事にしましょう。
例えば地平線まで広がる壮大な景色を想像してみましょう。
いい匂いや気持ちの良い匂いを身体いっぱいに満たしてみましょう。
たったこれだけでも呼吸に変化が表れます。
1日の中で呼吸に意識を向ける時間を作る
深い呼吸に慣れるためには、何度も繰り返し行う必要があります。
呼吸に意識を向ける時間や回数を増やしましょう。
朝起きたら呼吸で酸素をたくさん脳に供給してあげる。
昼休憩には呼吸で身体をリフレッシュさせる。
夜寝る前には呼吸でリラックス。
1日の中で深い呼吸をしている割合が増えることで、次第に呼吸が浅かった頃の問題が解決されます。
具体的には、集中力が向上し、眠気も感じなくなることで仕事や勉強のパフォーマンスが向上する。
疲れにくく、病気にも強い身体になる、などメリットは大きいです。
また、より肺を活発にしてあげるには、運動や歌・楽器を行うのもおすすめです。
これらを趣味とすることで、肺活量アップが期待できるかもしれません。
無意識に深い呼吸ができるようになろう
意識的に行っていることを無意識に出来るようになるためには、何度も反復し身体に覚え込ませることが欠かせません。
今は浅い呼吸が染みついている状態かもしれません。
ここまでお話ししてきたように、深い呼吸を日常的に行い、習慣にしていきましょう。
また意外と見落としがちなのですが、良い姿勢も心がけるようにしましょう。
姿勢の悪いと、息がスムーズに流れなくなってしまいます。
日常生活に限らず、運動をするにしても何をするにしても悪い姿勢は余計なハンデとなります。
姿勢が悪いことに違和感を感じるくらいにまで深い呼吸が自分のものとなると良いですね。
深い呼吸が自然に行えるようになると、血流が良くなります。
これには多くのメリットがありますが、ここでは2つ挙げましょう。
1つは平常体温が高くなるということです。
最近冷え性の方も増えてきています。
暖かい食べ物で身体を芯から温めることももちろん重要ですが、体温が上昇することで根本からの解決になるかもしれません。
もう1つは免疫力がアップするということです。
ウイルスに負けない強い身体は、呼吸1つ変えるだけでつくれるのです。
まとめ
呼吸は目に見えたり手に触れたりできるものではないため、日常生活の中で意識することはほとんどないかもしれません。
しかし呼吸1つで人生は明るくも暗くもなり得るのです。
呼吸に意識を向ける習慣として、深呼吸の他にはラジオ体操もおすすめです。
その場で簡単にできますから、夏休みの小学生と馬鹿にせずに実践してみてはいかがでしょうか?
何をするにしても、最初は無理しすぎず、長く続けられることが大切です。
呼吸であなたの人生も豊かになりますように願っています。