人によっては人生を左右することになるかもしれないこの問題。
自らの意思で止めて二度寝してしまったならまだしも、聞こえていなければ対処のしようも無さそうに感じてしまいます。
でもまだ絶望するのは早いです。
当たり前なようですが、起きている時に聞こえている音は睡眠中にも聞こえています。
ではなぜ聞こえなくなるのでしょうか?
例えば日常生活の中でも「雑音」に相当する音。
そのような音って聞こえてはいるはずですが、普段気にしていませんし聞いていませんよね?
目覚まし時計の音も何らかの原因でその「雑音」と同等の音として扱われてしまっているのです。
つまり「雑音」から「必要な音」へと変えることが出来ればこの問題は解決できるのです。
この記事では、なぜ目覚まし時計の音が「雑音」として扱われるようになってしまったのか。
そしてどうすればこの問題は解決するのかについて詳しく見ていきます。
明日はちゃんと目覚まし時計の音で起きられるかなと不安に眠る日々から早く抜け出しましょう。
目次
音に慣れてしまっている?
例えばテレビの速報音
またにテレビから聞こえてくる速報の音。
どこかで地震?!と反応しますよね。
でも台風の直撃した日など、一日に何度も速報が鳴っていたらどうでしょうか?
回数を重ねるにつれ、だんだん気に留めなくなりませんか?
まさにこのような状態。
目覚まし時計の音も、ずっと同じままにしていたらその音にだんだん慣れてしまいます。
そのせいで朝思うように起きれなくなってしまっているのかもしれません。
それではどうすれば解決するのでしょうか?
スマホの目覚まし時計アプリを活用
一つの解決策としては、定期的にアラームの音を変えてみてはいかがでしょうか?
最近はスマホのアプリを目覚まし時計として使っている方も多いかと思います。
たいていのアプリにはいくつかのアラーム音が用意されていますよね。
さらには自ら用意した音楽ファイルをアラーム音として使えるアプリもあります。
このような機能を活用してときどき音を変えることで、また新鮮な朝を迎えられるかもしれません。
テレビをアラームに
ほかにはテレビもアラームとして使えるかもしれません。
最近のテレビであれば、視聴予約・見るだけ予約のような機能が付いている機種が多くあります。
録画するわけではなく、時刻になると電源が入り(機種によります)チャンネルが自動的に切り替わるというものです。
この機能を朝起きたい時刻に予約をしていれば、アラームとして活用することができます。
しかもこのアラーム音は毎日内容の異なる放送なので、音に慣れてしまうという問題を解決してくれます。
あえて欠点をあげるならば音にインパクトが足りないかもしれませんが、定期的にアラーム音を変える必要もないので楽ですね。
CDプレイヤーやコンポも使えるかも
CDプレイヤーやコンポに時計が搭載されていて、指定時刻になると音楽の再生を開始できるような機能はついていませんか?
もしそのような機能を搭載した機器を持っていたならばラッキーです。
ぜひ活用しましょう。
複数トラックのCDをセットしてランダム再生するように設定しておけば、毎日いろいろな曲で朝を迎えることができますね。
音を鳴らす時間帯が悪い?
深い眠りと浅い眠り
人は睡眠中ずっと同じ状態でいるわけではありません。
いびきをかいたり寝返りをうったり、さらには寝言を言ったりしているかもしれませんね。
人は睡眠中、深い眠りと浅い眠りを何度が繰り返しています。
浅い眠りと言うと良く寝付けていない悪い睡眠のように感じてしまうかもしれません。
ですが、それは役割の違う眠りであってどちらも必要不可欠なものですので勘違いしないでください。
それではなぜ浅い睡眠という言い方をするのかというと、こちらは深い睡眠と比べて起きている時の身体の状態により近いのです。
主に寝返りをうっているのはこちらの状態の時です。
浅い眠りの時に目覚める
入眠後、まず初めに現れるのは深い眠りです。
といっても覚醒状態から急に深い睡眠になるわけではありません。
必ず浅い眠りを通過するように、だんだんと深くなっていくのです。
同様に起床時も深い眠りから急に目覚めることはありません。
浅い眠りの状態の時に起きることで自然な気持ちの良い朝を迎えることができます。
目覚まし時計の音が聞こえないのは、起きる準備の出来ていない深い眠りの時に鳴らしているからかもしれません。
また音には気づいても強い不快感を感じたりすぐ二度寝をしてしまう場合も同様です。
それでは浅い眠りの時に目覚めるためにはどうすれば良いのでしょうか?
眠りの深さは周期的に変化している
眠りにつくと、まずは深い眠りの状態になります。
その後浅い眠りへと移行しますが、浅い眠りの時間はあまり長くはなく、再び深い眠りに陥ります。
個人差はありますが、この1周期が大体90分前後になります。
またこの深い眠りと浅い眠りを繰り返し明け方に近づくにつれ、相対的に深い眠りの時間が短くなり浅い眠りの時間が長くなっていきます。
つまり浅い眠りのタイミングで起きるためには次の2つを意識してみると良いかもしれません。
1つは睡眠時間を90分の倍数の時間にするということです。
例えば6時間や7時間半後にアラームを設定して眠りにつくことで快適な目覚めが得られる確率が高まるかもしれません。
もう1つはしっかりと睡眠時間を確保するということです。
深い眠りと浅い眠りの周期を繰り返すうちに浅い眠りの割合が増加するとお話ししました。
すなわちいくら90分の倍数だと言っても、1時間半や3時間の睡眠時間では浅い眠りのタイミングを狙って起きるのは至難の業です。
そのうえ、そもそも絶対的な睡眠時間が足りなければ睡眠不足に陥ってしまい様々な睡眠障害の原因となりかねません。
極端な寝すぎも良くありませんから、7時間半または±90分を目安にアラームをセットする時刻を考えてみるのがおすすめです。
音を聞こうとしていない?
ところで、あなたは目覚まし時計の音を聞こうとしていますか?
ちょっと意味の分からないことを言っているように思われてしまったかもしれませんね。
例えば小学生の頃、普段は全然起きられないけれど、遠足やクリスマスの日だけは飛び起きませんでしたか?
例えば大学生の頃、いくら1コマ目が寝坊しがちでもテストの日だけはなんとしてでも起きようと努力しませんでしたか?
このように楽しみが待っている日や絶対に寝坊できない日は起きられるという人、普段起きられないのはただ単に音を聞こうとしていないだけかもしれません。
少し言い換えれば、その時刻に強く起きる気がないのです。
意識の外側では、無意識の自分には本当は聞こえています。
でもその無意識の自分がもう少し寝ていたいという誘惑に流された結果、あたかも音が聞こえなかったかのようになってしまっているのです。
つまり楽しみが待っている日や絶対に寝坊できない日は、その力が起きたくない自分・寝ていたい自分に勝つから起きられるのです。
ということは、この問題を解決するのはそんなに難しくはありません。
毎日朝に楽しみを作っちゃえばいいのです。
また「明日の朝はこのように時間を有効活用しよう」と目的を持つのも良いかもしれませんね。
まとめ
目覚まし時計は便利なアイテムですが、何としてでも強制的に起こすロボットではありません。
もちろん、いつ襲われるか分からない動物たちほどアンテナを敏感に働かせながら寝る必要はありませんし、そんなことをしていたら熟睡できません。
しかしあまりにもアラームに対して鈍感なのは生活に問題を引き起こしてしまいます。
起きる意識が足りないのか、睡眠時間が足りないのか、原因をはっきりと突き止めて解決させましょう。